CMSとは、“コンテンツ・マネジメントシステム”という言葉を略したものであり、記事を投稿していくためのシステムのことをいいます。
ネット上には数多くのCMSがありますが、これからブログを始めようと思ってCMSを選定するときや、独自ドメインを取得してサイトを移行しようと考えている方は、以下の3点に注意してCMSを選ぶとよいでしょう。
- 記事を投稿しやすく、一度書いた内容も更新しやすい
- セキュリティに配慮されている
- 動作が軽く、コンテンツ数が増えてもページの表示が早い
今回はCMS選定時のポイントとなる、上記3点について説明したあと、日本国内で使えるCMSを3つ紹介していきます。
◆この記事の目次
記事の投稿や更新がしやすい
CMS選定時におさえておきたい、大事なポイントのひとつ目が“記事の投稿・更新がしやすいこと”です。
ウェブ上のコンテンツは紙媒体とは違い、記事に対する反応や訪問率を見て、あとから何度も編集できます。
ですから、ネット上に載せた記事への反応やそのページの閲覧者数を見て、記事の内容を編集・公開することが頻繁に起こります。
しかし記事の投稿・更新に使うCMSが、サイト運営者にとって使いにくいものだった場合は不便なこともあります。
たとえば毎日パソコンで記事を更新するサイト運営者の場合、パソコンでの更新が難しい場合や、移動中に思いついたアイデアをすぐに記事に載せたい場合は、ブログやサイトをスマホで更新するということもあります。
しかしもしそのCMSが、スマホで更新しにくいものだった場合はどうでしょうか。
思いついたアイデアをすぐに記事化することはできず、サイト更新までのタイムラグが発生してしまいます。
このように、いつでもどこでも記事を更新したいといった場合は、そのCMSがスマホでサイトを更新しやすいものであるかどうかも、重要になってきます。
セキュリティに配慮されているか
次に大切なことは、そのCMSがセキュリティに配慮されているかどうかです。
世の中には、CMSを対象としてコンピューターウイルスを感染させ、サイトの内容を書き換えたり、記事にウイルスを仕込んでおいて、それを閲覧者へ感染させたりする攻撃者が存在しています。
こういった被害を避けるために、CMS選定時はセキュリティに配慮されたCMSを選ぶようにしてください。
動作が軽く、コンテンツ数が増えてもページが早く表示されるか
3つ目に大切なことは、CMSの動作が軽いことです。
動作の早いCMSであれば、ページが表示される時間も短くなり、Googleによって検索上位に押し上げられる可能性が高くなります。
また、サイト訪問者にとっても表示に時間がかかるサイトよりは、短時間で表示されるサイトのほうがよいはずです。
ですから動作が軽いCMSを選定することは、ユーザーの利便性を考えるうえでも大切なのです。
日本国内の主要CMS一覧
では日本国内で使える主要CMSのなかから、有名どころで、私が良い思ったものを3つ紹介しておきましょう。
WordPress
WordPressは世界的に人気のCMSであり、「世界にあるサイトのうち、その25%ほどがWordPressを使ってつくられている」といわれるほど、多くのサイト運営者が愛用しています。
WordPressは拡張性が高いことが特徴で、「プラグイン」と呼ばれる追加機能を足すことができます。
このプラグインにはサイトの機能性に関するものから、セキュリティ、アクセス解析、SEO対策など、サイト運営上必要な機能に関するものまで、さまざまなタイプのものが存在しており、それらを使うことで運営者は自分のサイトをより便利に、より理想通りの形に近づけていくことが可能です。
またサイトを構成するコードを編集することで、運営者自身が思い通りにサイトをカスタマイズできることも、WordPressの魅力のひとつです。
ただ、その人気の高さから、WordPressはサイバー攻撃を受ける可能性も高いので、頻繁にセキュリティのアップデートをする必要があります。
また基本設定からサイトデザイン、セキュリティ対策、SEO対策などの全てを自分でやらなければならないので、サイト運営開始時に手間がかかることもデメリットです。
はてなブログ
株式会社「はてな」が提供しているブログサービスであり、サーバー代やドメイン代をかけることなく、無料でブログを解説できます。
またはてなブックマークやはてなニュースとの連携がされているので、はてなユーザーが集まりやすいことが特徴ですが、無料版の場合は、本格的なアフィリエイトブログとして運営することにあまり向いておらず、はてな側によって記事ページ下部に強制的に広告が表示されます。
このはてな側の広告を消すためには、有料版である「はてなブログ PRO」に移行する必要があるのですが、最大の問題点は、唐突にはてな側によってブログが削除されるリスクがあることです。
そのためはてなブログは収益目的というよりも、日々の雑記を綴る目的で運営するほうに向いたCMSかも知れません。
note
文章や写真、動画などのコンテンツを投稿できるCMSであり、運営者がつくったコンテンツを有料で販売することもできます。
ユーザーが気軽に投稿できることが魅力ですが、薄っぺらい内容の記事や小説もどきが高額で販売されていることもあるので、気をつけましょう。
まとめ
今回はCMSを選ぶ際、おさえておきたいポイントと日本国内で使用できるCMSを3つご紹介しました。
これからブログやサイト運営を始めようとしている人は、この記事を参考にしていただけると、ありがたいです。