ウェブマーケティング

USPとはなにか

投稿日:2019年10月28日 更新日:

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USPとは、“Unique Selling Proposition”の略称であり、“ほかの商品にはない独自の強み”を表す言葉です。

このUSPを意識しているかどうかで商品の成約数は変わってきますが、その理由はUSPを意識していることで、“ほかと比較してここが独自の要素だ”と伝えられるからです。

このUSPは商品の販売だけではなく、ウェブコンテンツ作成においても、自サイトへのアクセス数を増やすために重視したい事柄です。

今回はウェブマーケティングにおいて重要な、USPについて簡単に解説します。

なぜUSPを決めることが大切なのか

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ウェブマーケティングや商品の販売時に、その製品やコンテンツのUSPを決めることは、なぜ大切なのでしょうか。

その理由は、現代社会において“モノや情報があふれているから”です。

たとえばここに化粧水があるとします。

この化粧水は“保湿力が高い”ことがパッケージに書かれており、それがこの商品の強みとして売り出されています。

しかし“保湿力がある”ことだけを強調する化粧水では、USPになりえません。

なぜなら“保湿力があること”を訴える化粧水なら、世の中にありふれているからです。

世の中に多数ある競合製品と似たようなことだけを“強み”としていては、売れるものも売れなくなってしまうでしょう。

ですからUSPを決めるときは、どの会社やコンテンツでも打ち出せるような要素を選んではならず、“その商品、そのコンテンツ独自の要素”を見極めることが大切なのです。

そしてこの“その製品やコンテンツのみに存在する独自の要素”こそが、自分たちが売りたがっている製品を売るために大切な要素なのです。


USPを決めるときに注意することは

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商品やコンテンツのUSPを決めるときに注意することは、ほかでは容易に真似できない強みを選ぶことです。

たとえば先に挙げた化粧水に“保湿力が高い”という要素や、“値段が安い”、“高額な化粧水にも使われる成分を惜しみなく使用している”という強みを加えるとどうでしょうか。

確かに珍しい要素かもしれませんが、この強みだけではまだ足りません。

“値段”や“成分”だけを化粧水の強みとしていては、競合も真似しようと思えば簡単に真似できてしまいます。

ではこの化粧水が、“会社の創業時から受け継がれてきたノウハウが活かされている”製品であり、“創業者が開発し、自社だけが製品化できた成分を使っている”場合、それらを強みとして加えたらどうでしょう。

ここに来てようやく、競合が真似できないUSPとして打ち出すことができます。

つまり、USPを決めるときは、以下の2つのポイントに注意して考える必要があるのです。

  • 競合が真似しようとしても容易に真似できない
  • 競合と張り合うことなく商品を打ち出せる

先に挙げた化粧水の場合は、、“会社の創業時から受け継がれてきたノウハウ”や“創業者が開発し、自社だけが製品化できた成分”など、その会社だからこそ打ち出せる強みがあります。

また、その会社だけが製品化できた成分を使っていれば、競合が販売する化粧品との差別化ができるので、競合と同じ場所で闘わずに済みます。

つまりUSPをきちんと決めることができれば、競合と“闘わずして勝つ”ことができるのです。

USPを決めるとなにがどうなる?

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USPが決まると、以下のようなメリットが出てきます。

  • 競合他社製品やコンテンツとの差別化ができ、顧客がその製品やコンテンツを選びやすくなる
  • ウェブサイトやブログなどで紹介されやすくなる
  • コンテンツの方向性が定まる

USPが明確になっている製品やコンテンツは、その珍しさゆえにさまざまなサイトやメディアでとりあげられやすくなります。

またUSPが決まっているコンテンツをサイト上に載せていけば、サイト運営者が作成するコンテンツが“どのようなことやモノを載せていくのか”が明確になるので、アクセスされやすくなります。

つまりUSPが決まると、製品やコンテンツによる成果が上がりやすくなるのです。


USPだけでは足りなくなるとき

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ただし、USPを決めてそれを世の中に打ち出したとしても、忘れてはならないことは、製品やコンテンツの“中身”です。

いくら一時的にメディアやウェブサイトでとりあげられたとしても、それは物珍しさゆえのブームに過ぎず、そのコンテンツや製品の真価が問われるのは、“世の中に出して長い年月が経ってから”です。

たとえば車メーカーのマツダが生産・販売していた「ロータリーエンジン」は、日本で唯一マツダだけが製品化に成功し、今も多くの車好きに愛されていますが、それはエンジン自体に独自の魅力があり、その性能も玄人から高く評価されたからです。

もしこのロータリーエンジンが一過性のブームを狙った、性能的には平凡なエンジンであったならば、今も多くの車好きから愛され続ける名機になりえたでしょうか。

つまりたとえUSPを打ち出すことができたとしても、その製品やコンテンツに本当の質のよさがない限りは、一時のブームを巻き起こすだけで終わり、長く愛されるものにはならないのです。

まとめ

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世の中にあふれる数多くの製品やコンテンツのなかから、自分たちの製品やコンテンツを選んでもらうためには、USPを決めることが大切です。

そしてそのUSPが、製品やコンテンツの質のよさに基づいたものであるならば、長く愛される製品やコンテンツになる可能性が高いといえるのではないでしょうか。




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