徳本です。
SEO施策においては、ユーザーにとっての利便性を追求することが大切です。
ユーザーにとって利便性の高い記事を書くためには、内容の厚みも大事ですが、それだけではなく以下のことが必要です。
- 記事の読みやすさ
- 共感できる文章
- 冒頭で伝えたいことをまとめている
これら3つのポイントは、ユーザーにとっての利便性を満たすために必要なだけではなく、ユーザーが「読みやすい(=読みたい!)」と思える文章を書くためにも大切なことです。
なぜなら、“読みづらく”、“共感もできず”、“なにがいいたいのかわからない”文章は、読んでいて苦痛だからです。
今回はSEOにおいて、ユーザーにとって読みがいのある文章の書き方について、解説します。
◆この記事の目次
共感できる文章を書く
“共感”とは、“相手の感情を自分に関係のあることとして感じること”です。
読み手が共感できる文章を書くためには、以下のことに注意する必要があります。
- どこが感情表現なのかわかりやすいようにかぎかっこをつける
- 書き手自身は誰なのかを明確にする
たとえば、このブログ内に載せている記事でも、かぎかっこをつけて私が感じた思いを表現している箇所があると思いますが、それは上記のうち前者に該当します。
対して、後者に該当するものは本ブログ記事中の冒頭に載せた、筆者自身のペンネームやサイドバーのプロフィール欄です。
これらのように感情の発信者が明らかで、発信者に紐付いた情報(感想、意見etc)が明確であればあるほど、その文章は読み手が共感しやすく、説得力を持ちます。
本ブログ内だと、たとえば以下のような記事が該当するでしょうか。
読み手が共感できる文章を書くためには、上記記事のように、発信者に紐付いた情報をなるべく多く伝えることが大切なのです。
読みやすく、わかりやすい文章を書く
漫画やドラマ、映画などを見るときは視覚情報を使うので脳にあまり負担はかかりません。
しかし文章を読むときは、そこに書かれている内容を具体的に頭に浮かべる必要があるので、脳に負担がかかります。
脳への負担が少ない状態だと、人は物事をイメージしやすくなりますが、脳への負担が大きい場合だとイメージをふくらませることはできません。
ですから、文章を書くときは読み手の脳に負担をかけない文章にする必要があります。
読み手の脳に負担がかかりにくい文章というのは、改行と行間に気を配り、論理破綻していない文章です。
そしてWeb上では、ページを縦にスクロールすることが多いので、読み手が間違ってページを過剰にスクロールしても問題ないよう、指示代名詞を減らすことも大切です。
句読点(。や!、?)で文章を改行する
なぜ改行と行間に気を配った文章が読まれやすいかというと、脳に負担がかかりにくく読みやすいからです。
具体的には、句読点(。や!、?)で改行する文章が、改行や行間を意識した文章だといえるでしょう。
句読点(。や!、?)で文章を改行すると、文章の開始位置がいつも左揃えになります。
文章の開始位置が左揃えになると、画面をスクロールしたときに目で追いやすく、発信者がなにを言っているかが読み手に伝わりやすくなります。
また、句読点で文章を改行し、なるべく一文を2行以内にとどめると、スマホユーザーにとっても読みやすい記事になるので、SEO的にも有利です。
読者のなかには、頻繁に改行するとひとつのページが長くなることを、気にする方もいるかも知れません。
しかしWebを見る人の多くは、縦に長い文章(縦スクロールが必要な文章)に慣れているので、ページが縦に長くなっても問題ありません。
また、普段は使わないような難しい漢字をひらがなで表記すれば、読み手の脳への負担を減らし、わかりやすい文章にできます。
そして「おすすめ」、「かんたん」などのひらがな表記をカタカナで表すと、言葉を強調できるのでオススメです。
論理破綻していない文章を書く
論理破綻していない文章が読まれやすいという理由は、文章がどのようにつながってどう展開しているかがわかりやすいからです。
特に論理破綻している文章の場合は、たとえば小説の途中で伏線もなく、唐突な展開が用意されていた場合に等しいといえます。
読み手にとっては「なんでここでそんな話が出てくるの?」となり、さっき読んだところに戻って、それまでの文章を確認のために読み直すかも知れません。
このように何度も行ったり来たりする文章は非常に読みにくく、読み手にとっては苦痛でしかありません。
文章の論理が破綻していれば、前に読んだ箇所を再び読む意味もありません。
ですから論理破綻していない文章を書くというのは、読み手の読みやすさを考えるうえで大切なことなのです。
また文章の要点が箇条書きで整理されていれば、読み手が文中の大事な箇所をすぐに理解できます。
箇条書きを使った文章の要点整理は、読み手の「文章を読む」という心理的負担を減らせるのでオススメです。
なるべく指示代名詞を減らす
現在、スマートフォンを使ってWebの記事を読むユーザーの数は多いです。
スマートフォンはページを素早く縦にスクロールできることが特徴ですが、その操作性ゆえに、ユーザーがページを縦スクロールして、飛ばし読みすることもあります。
もし読み手がページを飛ばし読みした場合、「あの」、「その」、「これ」といった指示代名詞がなにを指しているかをわかっていないということもありえます。
記事中の指示代名詞がなにを指しているかわからないと、その記事の内容がユーザーに伝わらないということもありえます。
ですから、Web上の文章ではなるべく固有名詞のほうを使い、指示代名詞を使うのであれば必ず固有名詞をセットにして使ってください。
そうすれば、文章を途中から読んだとしても、その主語がなにかがわかりやすくなります。
ただ、指示代名詞は文章のリズムを調整する役割もあるので、完全になくしてしまうと記事が読みにくくなります。
指示代名詞を減らしすぎず、長い主語の場合は指示代名詞を挟むようにすると、スマートフォンユーザーにとって読みやすい記事ができるでしょう。
冒頭で伝えたいことをまとめている
記事の冒頭で伝えたいことをまとめていると、読み手にとって「この記事で筆者がいいたいこと」がすぐにわかります。
筆者の書きたいことが伝わると、読み手が記事を読むかどうかの判断がしやすくなり、「時間を掛けて読んだが、読みたい記事ではなかった」ということを防げます。
まとめ
今回はWeb上で読みやすい文章の書き方について、お伝えしました。
この「読み手にとって読みやすい文章」は、Googleが標榜している「ユーザーの利便性」を重視することになります。
ユーザーの利便性を重視することは、冒頭で述べたようにSEOでもよい効果をもたらします。
ユーザーの利便性を考え、読み手にとって読みやすい文章を書いてみてください。
その際にこの記事を参考にしていただけたなら、幸いです。