日々、様々な記事を書いていて私が思うのは「文体」のことです。
「文体」という言葉は「文章の基本的なスタイル」を表すものです。
文体とは主に小説の文章を指して使われることが多い言葉ですが、記事の執筆においてもこれがきちんとしているか否かで、読みやすさが大きく変わります。
とはいえ、記事の文体を難しく考える必要はありません。
記事の文体というのは小説の文体よりも、はるかに習得しやすいものです。
著者が頭に想像した場面を、緻密な表現力で文章にする必要がないわけですから。
ただ、記事の文体でも言葉の統一や語尾の一貫性などは重要です。
もし言葉や語尾に一貫性が欠けていると、非常に読みにくい文章ができてしまいます。
◆この記事の目次
記事の文体一覧
記事の文体とは以下のような種類に分けられます。
重要なのは以下の種類を文の内容や媒体によって使い分けること。
以下の表現にはメリットとデメリットがあります。
です、ます調
「です、ます調」の利点は文章が柔らかく表現できることであり、欠点は使い方を間違えると、稚拙な文になってしまうことです。
たとえば「〇〇さんは公園に行きました。そこは綺麗でした。すごいと思いました。また行きたいです」という文章だと非常に幼稚な文になってしまい、真剣な内容を書いていても、それが伝わらない場合があるので気をつけてください。
だ、である
「だ、である」はおもに評論や学術書などで使われる表現であり、簡潔で、読者に与える印象は強いです。
一方で「だ、である」調は堅い文章になってしまうことがあり、使いどころを判断する必要があります。
小説ではおもにこの「だ、である」調が使用されます。
体言止め
「体言止め」は名刺や固有名詞で終わる表現です。
「体言止め」を上手く使えば「です、ます調」の欠点を打ち消せますが、多用すると文章が途切れる箇所が多くなり、淡々としすぎてしまいます。
話し言葉
インタビュー記事や読者に語りかける内容では、「話し言葉」でそのまま表記します。
「話し言葉」は語り手の人柄が伝わりやすく、読者が親しみを持ちやすい表現です。
小説でも地の文がこの「話し言葉」で書かれている場合がありますが、一方で馴れ馴れしく幼稚な文章になってしまう可能性が高いので、滅多に使いません。
まとめ
文体に気をつければ、読みやすい文章を書ける可能性が高くなります。
先に述べた表現を踏まえたうえで、自分の文章を確立してみてください。