徳本です。
文章を書くことが苦手な人は多いのではないでしょうか。
本を読むのは嫌いではないが、文章を書くことは苦手だという人がいたり、逆に作家になる前は本を一切読んでいなかった人がいたりと、文章に対する関わり方は、人によって違うと思います。
「文章の書き方」といっても、それは文章を載せる媒体によって変わってくるものです。
たとえばニュース記事の文章と小説の地の文では、文章に対する捉え方が全く異なっています。
ニュース記事の本文は客観的データや事実を踏まえたうえで、それを読者へ向けて提供するものです。
それに対して小説の文章は情景描写や心理描写に重きが置かれており、長々とした説明文が続くことはあまりありません。
しかし小説とよいニュース記事に共通して大事なことは、「振り返らず流れるように読める文章」を書くこと。
先に述べた小説の文章の中には、流麗な表現や比喩表現を多用したものも存在していますが、それでも全体のテンポが良いので、名文と呼ばれているものもあります。
それはなぜかと言うと、「振り返らず流れるように読める文章」だからです。
とは言え、本記事では小説の文章については語らず、ネット記事や書籍で使われる一般的な文章の書き方について解説したいと思います。
◆この記事の目次
句読点を多用しない
句読点を多用する文章というのは、法律の条文のようなものです。
たとえば「……であり、……なので、……であるから、……なのであって、……だと定める」といった、見るだけで読みにくいと分かるような文章のことをいいます。
この読みにくさを回避するためには適切なところで一文を終わらせること。
たとえば「…であり、……である。だから……とされていて、……なのだ」のような文章ですね。
句読点の適切な使用が徹底されているだけでも読みやすく、文章のテンポも良くなります。
結論を先に述べる
以前この記事で紹介したPREP法が結論を先に述べる方法に該当します。
このPREP法は、人になにかを伝える場面で役立つ文章の構成方法とされており、ネット記事などでは離脱率を下げられるとも言われています。
前回以下の記事で述べた通り、簡潔でありながらも、強い説得力を持った文章を書くために役立つ方法です。
このPREP法、再びこちらに載せておきます。
- 結論(Point)
- 理由(Reason)
- 事例(Example)
- 再び結論(Point)
私は記事を書くとき、なるべくこのPREP法に則って執筆しています。
前まで私はPREP法をあまり意識していなかったのですが、先に結論が載っていたほうが「記事の主意」が分かりますね。
主語・述語・目的語を明確にする
「主語・述語・目的語の明確化」は正確な文章を書くために役立つと言われており、「いつ、どこで、だれが、なにをした」というような、文章の基本構成を守るということを意味しています。
しかし文章の流れによっては、主語をつけると文自体がくどくなる場合があり、そんなときは主語を省略したほうがよいです。
また特定のものをさすときは「彼の本」のように曖昧な表現を避け、「彼の書いた本」、「彼の好きな本」のように、具体的な表現を使うことも大切です。
まとめ
今回は文章の書き方について、少しだけ述べてみました。
これら文章の書き方を守った文章は「振り返らず流れるように読める文章」になっているはずです。
あとはどんなにひどくても何度も文章を書き、それを手直ししてまた書くことを繰り返せば、文章が上達していくはずです。