政治

【ありえない】安倍元首相の国葬に反対する理由を解説

投稿日:2022年7月30日 更新日:

国会議事堂の画像

徳本です。

2022年7月8日に、安倍晋三元首相が銃撃された事件は、多くの日本人に衝撃を与えました。

多くのメディアが追悼を通り越し、安倍晋三を手放しに褒め称える様子を見て、「今後の日本はどうなってしまうのだろうか」と不安に思った方も多いでしょう。

さらに人々の不安を掻き立てたのは、安倍晋三の国葬が閣議決定・強行されたことではないでしょうか。




「安倍元首相って、良いことやっていないよね」「むしろ問題だらけの政権運営だったでしょ?」・「国葬なんておかしい!」・「ふざけんな!」と思った方も多いと思います。

今回は安倍晋三の国葬に対し、何故私が反対するのかについて、理由を述べていきます。

安倍晋三は日本の壊国・売国を進めていたこと

街の景色の画像

多くの方もご存じのように、安倍晋三は首相在任中に日本の売国・壊国を続けてきました。

安倍政権という名の売国政権-戦後日本の過ち

詳細は上記ブログ記事にも書いた通りですが、主な行為を列挙すると、以下のとおりになります。

  • 対米売国を加速させ、立憲主義を壊し、自衛隊をアメリカの都合で海外派兵可能にした
  • アメリカの意向で特定秘密保護法・共謀罪を制定し、メディアへの圧力等を強化した
  • 国際テロ組織、イスラム国(IS)に日本人ジャーナリスト達が拘束された際、見殺しにした
  • 新自由主義政策を推し進め、外資系を誘致し、日本の権益を外国に売り渡した
  • 移民政策を行い、移民国家化や「外国人技能実習生」の労働環境・待遇問題が加速した
  • 日報隠蔽・公文書捏造疑惑(元官僚の方が自殺)・政治資金収支報告書捏造があった
  • 税金を使った公的行事に統一教会などの反社会的勢力・犯罪企業を招待した

他にも、現在ウクライナに対して侵略戦争を仕掛けている、プーチンに北方領土を「献上」したことなどが挙げられます。

2016年、安倍晋三は日本側の巨額投資を中心とする「共同経済活動」案を提示。最初から主権問題を棚上げし、ロシア側を驚かせた。18年には平和条約締結交渉を進めることを合意したが、その後もロシアは北方領土の軍事拠点化を進めていく。同年12月、プーチンは「日本にどのくらい主権があるのか分からない」と発言。わかりやすく「超訳」すれば、「アメリカの属国に領土を渡すわけないだろ、ボケ」ということだ。

引用元:安倍前首相がぶち壊し 北方領土の返還可能性はほぼゼロだ|日刊ゲンダイ

日本の壊国を進めて日本人を犠牲にし、プーチンに媚びを売って領土を渡した元首相の国葬を、執り行う意義はどこにあるのでしょうか。

安倍晋三は統一教会と根深い関係にあったこと

失敗した人間の画像

現在、メディアでも度々話題になっていますが、安倍晋三は反社会的勢力である統一教会と深い関係にありました。

関係は祖父の岸信介が統一教会の「国際勝共連合」を支援したことから始まり、父の安倍晋太郎から息子の安倍晋三まで続き、様々な問題につながりました。

統一教会の政界汚染、支援対象は「安倍さんの一存だった」 恩恵を受けた子飼い議員の名|Yahooニュース

上記は今まで散々安倍晋三を推してきたデイリー新潮に載った記事ですが、そんな雑誌でも認めざるを得ないほど、関係性が浮き彫りになっているのです。

他にも、自民党内の大臣・議員達と統一教会との深いつながり、統一教会への忖度があった事実が明らかになっています。

岸信夫氏、稲田朋美氏ら 統一教会との関係を堂々認める自民議員が続出…“開き直り”と疑問噴出|Yahooニュース

旧統一教会と関係ある「安倍派議員35人」のリストがコレだ! 自民党内でも圧倒的な人数|日刊ゲンダイ

旧統一教会と自民党国会議員、接点次々と明らかに…関係を断てないワケとは|東京新聞

政治家を揺るがす旧統一教会の影、安倍氏殺害事件が関係見直しを迫る|Bloomberg

しかし一方で、安倍晋三・自民党(特に清和会)と統一教会の関係性を否定、または矮小化して取りあげようとする人達も出てきました。

百田尚樹は「今回の事件を引き起こしたのはメディアだ!」とツイート。フジテレビの平井文夫は安倍応援団の八幡和郎が書いた〈安倍狙撃事件の犯人は「反アベ無罪」を煽った空気だ〉という文章を紹介。〈安倍元首相狙撃事件の犯人がいかなる人物かは、あまり重要でない〉〈安倍晋三氏については、特定のマスコミや「有識者」といわれる人々が、テロ教唆と言われても仕方ないような言動、報道を繰り返し、暗殺されても仕方ないという空気をつくりだしたことが事件を引き起こした〉という言葉に賛同し、〈私たちが苦しんでいるのは、日本という国が、この社会の空気が、安倍さんを殺してしまったのではないかということなのだ〉と書いていた。

バカにも限度がある。政治家を揶揄、批判したらテロ教唆になるって、「風が吹けば桶屋がもうかる」みたいなヨタを垂れ流すこと自体が不謹慎。

引用元:安倍元首相銃撃で事実や論理をねじ曲げヨタ流す“いかがわしい連中”の不謹慎|日刊ゲンダイ

たとえば、統一教会による会見直前に放送された11日放送『ひるおび』(TBS)で田崎史郎氏は、統一教会と安倍氏の結びつきについて「強い関係があったとは聞いていない」「(あっても)付き合い程度」と発言。

また、同日放送『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)に出演した橋下徹氏は、“ネットを含めた一部メディアにあった批判を超えた批判が犯行動機に繋がったということであれば、度を超えた批判はダメなんだと成熟した民主主義国家として国民は意識するべき”などとコメントし、今回の事件を政治批判の封じ込めに利用したかと思えば、次にはこんなことを言い出した。

「いろいろ自分なりに調べてみると、もう、根拠あるのかなっていうようなことを、根拠がないだろうと思えるような、そういうことで、この団体(統一教会)との関係が、もう、あることないこと、ないことないこと、ものすごい言われているので、それをもって誤解をしてしまうってこと、そういうことにも繋がっているんじゃないのかなと僕は思ってしまう」


 

安倍昭恵氏と親しかった“社会学者”の古市憲寿氏も、このロジックを持ち出していた。古市氏は11日放送の『めざまし8』(フジテレビ)で、「ネットを中心に陰謀論のように、宗教団体(統一教会)と安倍さんの関係がすごく深いんじゃないかってことが議論されてた」と“陰謀論”扱いしたうえ、こんなふうに語ったのだ。

「政治家と日常的に接している人からすれば常識ですけど、本当にたくさんの会とか団体とか組織と仲良くするじゃないですか。だから、今回の宗教組織(統一教会)も、あくまでも安倍さんが付き合ったなかでの、たくさんの会のなかでのひとつに過ぎなかった」

引用元:田崎史郎、橋下徹、東国原英夫、古市憲寿、三浦瑠麗…安倍元首相と統一教会の“関係”をなかったことにしたい人たちの呆れた論理|リテラ

安倍晋三は統一教会の各種イベントに出席したり、ビデオメッセージを送って教会総裁の韓鶴子に「敬意を表します」と伝えたりしていました。

相手の名称が何だったとしても反社会的勢力と関わり、総裁に対して「敬意を表します」などと発言することは、反社会的勢力に塩を送ることに該当します。

仮に相手が統一教会だったと知らなかったとしても、相手を知らないまま宗教団体と関わること自体が、首相・議員としての責任感のなさを表しています。

安倍晋三・自民党議員が統一教会の活動を肯定し、実質的にこの反社会的勢力が政界へ浸透する後押しをしたことを肯んずるなど、被害者拡大・国の破壊に貢献する行為です。

上記の自称ジャーナリスト・自称社会学者、元知事達は、口を開くたびに恥を晒し、実質的に統一教会の活動を支持することになると気付いていないのでしょう。

一部のテレビ局では国葬への反対表明や統一教会と政治の関係を深く掘り下げていないので、今後も似たような連中が出てくる可能性はあります。

統一教会とつながりのあった元首相の国葬を行ったことで、統一教会はさらに影響力を強め、被害者が拡大・国政への関与を強める懸念もあります。

つまり、国や国民のための国葬ではないので、一体、誰のための国葬だったのでしょうか。



安倍晋三の行いが美化される可能性が高いこと

砂時計の画像

安倍晋三の国葬が行われたことで、彼が官房長官~首相時代~安倍派代表時代に行った数々の問題が、社会的に美化・正当化される危険性が高くなりました。

事実、国葬によって、安倍晋三が神格化されることに懸念の声が多くありました。

安倍元首相国葬 反対72%「安易な神格化懸念」「国費負担に違和感」 賛成23%「在職最長、功績ある」 実施の是非巡りアンケート|Yahooニュース

国葬の意味を調べてみると、「国家に功労のあった人の葬儀を国費で行うこと」とあるので、つまりは政府が国を挙げて葬儀をすることです。

国葬(こくそう) の意味|Goo辞書

政府が国を挙げて葬儀をすると社会的に「それだけ功績のあった人物」ということにされるので、大衆の間で、安倍晋三に反対する人間を弾圧する動きが起こる可能性があります。

実質的な日本社会の全体主義化が加速する一因になると考えられるので、国葬をしたという事実は、今後の日本社会に暗い影を落とすことになったと言えるでしょう。

まとめ:安倍晋三の国葬は国辱・国恥である

以上、私が安倍晋三の国葬に反対する理由について述べてきました。

安倍晋三の国葬を行ったことは、日本にとって「カルト宗教が影響力を強める」「全体主義化が加速する」契機となる可能性が高く、世界に「売国奴・国賊を礼賛する国だ」と宣言したようなものです。

国葬の日は後に日本の歴史を振り返ったときに、「大きな国辱の日・国恥を晒した日」として刻まれることになってしまったのです。



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