中古車買取業界の実態

中古車買取業界の実態 「車の下取り」をやってはいけない

投稿日:2019年8月21日 更新日:

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徳本です。

私は現在、車に関するコンテンツの執筆も行っていますが、以前まで「車の記事」と言えば、「中古車買取」に関する記事でした。

そこで私は記事を書くべく情報を調べていくうちに、中古車買取業界が非常に汚れた、吐き気を催すほど醜い実態が存在する、腐ったところだと気づきました。

「車 下取り」や「中古車 買取」というキーワード。このキーワードをGoogle検索に掛ける人の数は推定でも、それぞれ月間7,261と8,910。

あくまで月間推定検索数ですので、同じ人が何度も検索している場合を考えると、実際はこれよりも少ないのかも知れません。

しかし非常に多くの人が車の下取りや、買取に興味を抱いていることは確かであり、そこに「今まで乗ってきた車をなるべく高く売りたい」という考えがあることは、明白だと言えます。

ところが先に述べたように車の買取業界は、非常にどす黒い世界として存在しています。

なぜどす黒い世界だと言えるのか、疑問を持つ人も多いはずです。

不定期ではありますが、これからその理由について、以下のページを参考に解説していきたいと思います。

Direct-Stockのサイトは確かに成約数増加を考えて書かれているとは思いますが、以下のような他サイトでも触れられている事柄が書かれており、嘘八百に基づいたサイトでないことは確かだと思います。

以上のことを踏まえたうえでそれでも「怪しい!」と感じた方は、ブラウザバックしていただいて構いません。

怪しんだまま以下の内容を読んだとしても、身にならないかも知れませんからね。

では本題に入りましょう。今回のテーマは、「車の下取り」についてです。


車の下取りの実態とは

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中古車の売却先のひとつとして挙げられるのが、ディーラーです。このディーラーへ車を引き渡すことは一般的に「車の下取り」と呼ばれており、複雑な手順を踏まなくて良いことから、多くの人が愛車を下取りに出しています。

車の下取りと買取には以下のような違いがあり、一般的には買取のほうが高く売れると考えられがちです。

  • 下取り:新しい車を買うお店(ディーラー)へ向け、それまで乗っていた車を渡すこと
  • 買取:ディーラー以外のいわゆる、「買取業者」へ車を売ること

下取りは新しい車を買うことを前提としたものであり、新車購入時に下取りした車の査定額が、新車の金額から差し引かれるようになっています。

中古車の査定はディーラーが行うので、彼らが高い査定額をつけた場合は大きく値引きされますが、一方で高い値段がつかなかった場合はその金額も大したものになりません。

上記サイトからの引用ですが、下取りには以下のようなメリットとデメリットがあり、この“デメリットの部分を見て”多くの人は買取へと流れます。

下取りのメリット

乗り換えが最もスムーズで手間がかからない
ほとんど交渉が必要ない
査定金額を簡単に知る事ができる
新しい車を下取りに出す場合、どこよりも高い金額が出る事が稀にある

下取りのデメリット

実際の市場価値に基づいた査定金額ではない。
基本的に金額は安い
古い車の場合処分料を請求されることもある

引用元:【車の下取り】を検索する人が車買取業界で”カモ”と呼ばれる理由 | ハイエース買取専門店運営ブログ Direct-Stock

買取よりも下取りのほうが安いと言われる理由は何かと言うと、上述のように“実際の市場相場”に基づいた金額ではないからです。

実際の市場相場とイエローブック

ディーラーと中古車買取業者、ともに買い取った車は「業者オークション」と呼ばれる場所で売っています。

しかしディーラーの場合は下取り査定時に、JAAI(日本自動車査定協会)が発行している、「イエローブック」に基づいて査定します。

イエローブックとは国内における中古車の小売価格より、JAAIが相場価格を推測。そのデータを載せて制作したガイドブックのようなものです。

ディーラーはこの本に載っているデータをベースに傷や故障箇所を考慮して査定します。

査定教会が定めた基準を載せた本ですから、一見すると問題はなさそうです。

しかし先程述べた“実際の市場相場”はこれとは異なり、「海外市場へ車を売る輸出業者の存在」を反映した価格になっています。

外市場では事故車に該当する車だったとしても、「日本車」というだけで需要がある国も存在しているのですが、イエローブックにはそれが反映されずに“国内の小売価格をベースにした価格”しか載っていないのです。

またディーラーは新車を買ってもらうために、5年以上経った車は市場価値が落ちると宣伝し、以下の計算式を使って、1年ごとに新車時の価格から10分の1ずつ値段が下がるように数値を操作しているんですね。

  • 「下取り基準額=新車時価格−(新車時価格×使用年数×0.1)」

しかし先に述べた“実際の市場価値”は、年数経過によって価格が下がることは確かですが、その下がり方が緩やかであるため、この計算式は当てはまりません。

ディーラーの社員のほとんどは“実際の市場相場”を知らない

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ここまで見るとどこか詐欺のように思えるかも知れませんが、実際に査定を行うディーラーの社員は先述の“実際の市場相場”を知らず、知っているのは一部の支店長クラスの人間だけです。

理由は社員に「こんな値段で車を下取りするわけにはいかない。安すぎるよ!」と独自の判断を下されないようにするため。

だから上層部は社員に上記の計算方法を教え込ませ、何の疑いも抱かせずに車を下取りさせているんですね。

社員は“実際の市場相場”を知りませんから、顧客を騙そうとしているのではなく、それが適正価格だと、上層部によって信じ込まされているというわけです。

ここまで見ると「ディーラーに車を売るよりも買取店に売るほうが良い」のではないか、と思いがちですが、そうとも言い切れないのが実態です。


買取業界の問題点

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買取業界はディーラーよりも高く買うことを謳っていますが、先に述べた“実際の市場相場”に基づいて買取を行っているというわけではありません。

実際はディーラーの査定額よりも、“1~2万円ほど高い金額”で買い取っているのです。

つまり買取店もディーラーの存在と査定額に依存して商売を行っているのであり、顧客が“実際の市場相場”を知らないことを突いて、非常に安い値段で中古車を買い取っているというわけです。

車一括査定はあてにならない

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そして最後に触れておきますが、ネット上に氾濫する「車一括査定」なるサービスもあてにはなりません。

その一括査定サービスの多くが「実際の相場を教えます」と謳っていますが、本当は先述の“実際の相場(業者オークションの相場)を教えてくれるわけではありません。

車一括査定による検索結果はほとんどが嘘偽りに塗り固められており、このサービスを勧めるサイトのほとんどはアフィリエイト目的で奨励していて、彼らは実際の相場価格を知らないにもかかわらず、相場価格を高めに書いているのです。

よって一括査定サービスもあてにはなりません。

まとめ

以上、中古車買取業界の実態について解説しました。

しかしこの実態はあくまで氷山の一角に過ぎず、中古車買取業界には、非常に多くの問題が存在しています。

今回はあくまで中古車買取業界の実態解説の第1回目です。

今後も不定期に中古車買取業界の問題について、述べていけたらと思います。




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